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中国語の勉強には日本語をきちんと話せること、中国語を読むことが大切だと気づく

中国語の勉強を始めて3ヶ月ほどになります。
最近気づいたことが2つあります。1つはある程度の中国語を身につけるには母国語である日本語をきちんと話せることが大切だということ。もう一つは外国語の勉強は話すことより、読むことの方が大切だということ。どちらもよく言われていることですが、少し勉強したことで実感しています。

母国語が大切なことについて
中国語で何かを伝えようとするときに、その内容を論理的に組み立てて伝えないといけません。その時に普段使っている日本語できちんと話せる訓練ができていないと中国語でも言いたいことを言えないと気づきました。私は日本語が母語ですから基礎となる日本語できちんと話せないと、それを応用して中国語で論理的に話せることができません。母国語が大切とはよく言われていることですが実際に中国語の勉強を始めて中国人と会話する経験をするまで全然実感がありませんでした。日本語なんて意識しないで使っていたので、どうやったら上手く相手に伝わるか?なんてことを真剣に考えてこなかったんだと思います。

外国語の勉強は読む>聴く>書く>話すの順で重要
中国語を勉強し始めたときは早く中国語で話せるようになりたいと思っていました。今もそれは変わっていませんが、佐藤優氏をはじめ、外国語を実務で使っていた人が著書などで外国語の勉強は読む>聴く>書く>話すの順で大切といっているのを読んだときも全然ピンとこなかった。むしろ学校での英語の勉強の経験から読み書きより話すことが大切だと思い込んでいました。

中国語の勉強を始めて中国人と会話をしてみると、ある程度の日常会話なら使う単語もフレーズも限られているので、適当にやってるうちになんとかなってしまうんですね。しかしもっと深い話をしようとすると全然歯が立たない。そのとき自分に足りない能力に気づきました。まず圧倒的に単語力と基本的な文法力がたりない。それまで英語も含めて外国語で話すことにコンプレックスを持っていました。でも実際に外国人と会話してみるとコンプレックスはなくなりました。外国人で外国語の勉強をしているんだから下手なのは当たり前です。会話で一番の壁になるのはこのコンプレックスのような気がします。私の場合は運よく外国人と直接話す機会に恵まれたから、目をつぶって壁にぶつかったらスッーと壁を通り抜けていた感じです。

会話コンプレックスが無くなって気づいたこと
会話コンプレックスが無くなって気づいたのは、外国語を読むことや聴くことの大切さです。インプットしていないものはアウトプットできません。無いものを出そうとするとめちゃくちゃな言葉をでっちあげてしまいます。暗記という言葉を使うのは嫌いですが、やはり大事なのは単語やフレーズを覚えることだという気がしています。意味がないことを丸暗記したり、いやいやながらやると暗記が嫌いになりますが、興味があることを調べたり、必要に迫られてやると嫌とかいう気持ちは生まれてきません。そして会話コンプレックスがなくなって、このインプットをやっていると、読んだものを会話で使うことの間にある壁はそれほど厚くないことに気づきました。脳内にあるインプットとアウトプットの通路は一度使うと流れが良くなるようです。

結局何がいいたいかというと、話すことが大切じゃないということではなくて、要はバランスの問題なんだと思います。話すことでアウトプットすると自分に足りない物に気づきやすくなります。またインプットをしやすくなります。そういう意味では早めに話す経験をしておいて良かったと思います。