今週の週刊 東洋経済 5/23号で佐藤優氏が「知の技法 出世の作法 佐藤優|時間に対する考え方、活用法とは」の中で語学の勉強について書いていた。佐藤優氏は博識で頭がいいので、記事などを見かけたら目を通すようにしている。
佐藤優氏が言うには教養としての語学はやらないほうがいいとのこと。語学学校の初級~中級レベルはその国の小、中学生レベルの語学力でしかない。
ギリシャ語に「クロノス」と「カイノス」という時間を表す言葉がある。
「クロノス」は物理的な時間。誰にとっても1時間は1時間
「カイノス」は、例えば、人生を左右するような大事な大学の入学試験を受けている最中、集中して物凄く濃密な時間が流れる。これが「カイノス」。
佐藤優氏は外務省に入って、英軍の語学学校でロシア語を勉強した。毎日単語を30くらい、フレーズを7くらい覚えて、それを頭に入れたか確かめるための試験が週一回あった。試験の結果が悪いと退学になる。厳しいがみんな通過していた。それは外交官として必要に迫られて勉強しにきている人たちがみな「カイノス」を持っていたから。
佐藤優氏は10ヶ月で大学院レベルの語学を身につけたそうです。ロシア日本大使館で外交官として活躍したほか、経歴を見るとモスクワ大学で講義をされたりして、相当な語学力なんでしょう。
私が今やっている中国語の勉強について考えました。今の環境でできる最大限の努力をしていない。一度ちゃんとどうして中国語を勉強するのか?本当に勉強する気があるのか?考えてみます。
政治にはほとんど興味がないですが、佐藤優氏のこういう勉強の技術的な話にはとても関心があります。今度彼の本を一通り読んでみるつもりです。
国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫) | |
佐藤 優
おすすめ平均 |
今更ですが、佐藤優氏の名前が知られるきっかけになった本。政治の話が多そうですがまずはこれを読んでみるつもりです。