中国という大難 (新潮文庫)という本がアマゾンの中国カテゴリで売れていたから試しに読んでみた。
中国関連の本は何冊か手にとったことはあるんだけど、とにかく読みにくいというか、読む気がしなくなる本が多いので、途中で放り投げたものがほとんど。だけど、この本は読みやすさで言ったらかなり読みやすい部類。なのでストレスなしでスラスラ読めた。
本の内容の真偽のほどは、わからないけど、基本的にわからないのが当たり前なので、簡単にわかった気になるよりは、わからないままで、まわりの情報に敏感でいるほうがいいと思う。思い込みで白黒つけて単純にしたほうが楽ではあるけど・・。
この本で、一番印象に残ったのは、最後の香港でのアナリストの語りの部分で、
中国関連の商売をしている人に限って、中国にマイナスな話を聞きたがらないし、そういう話をすると感情的に反論されるが、その根拠を聞くと、中国には優秀な人がいるから、とか全く話にならないレベルの反論しか返ってこない・・
みたいな話を、著者ではなくて、アナリストの話として紹介するあたりがいい意味で上手だな思った。