中国がステルス機のテスト飛行をしたというニュースが出てて
ステルスという単語はどういう中国語で書くのかと気になってたけど、ちょうど共同通信の中国語ニュースに米軍のステルス機のニュースが出てたのでわかった。
4架美国空军最先进的F-22A“猛禽”隐形战斗机
ステルス→隐形 yǐnxíng
戦闘機→战斗机 zhàndòujī
隐形经济だと、アングラ経済という意味らしい。
英語だと
ステルス戦闘機→Stealth fighter
ちなみに、ニュースに出ていた中国のステルス戦闘機の名前は「殲」でした。
殲 jiān
意味は、全滅させるとか、圧勝するとか。
アメリカだと戦闘機の名前は、鳥の名前をつけることが多いようだけど、中国はどうなってるんだろう。
試験飛行の動画や写真はギガジンで紹介されています。
gigazine:中国のステルス戦闘機「殲20」の試験飛行動画
1/14日コメントをいただいたので追記
Comment by 通行人
“殲”は”殲撃”の略です。中国では”戦闘機”の事を”殲撃機”と読んでいます。殲とは消滅させるの意味です。”殲撃機”はどちかと言うと”制空戦闘機”に近い意味合いです。
“殲”ってあの戦闘機の名前だと思ってたんですが、そうではなくて殲撃の略だったんですね。
中国のサイトを見ると、あのステルス戦闘機を歼-20やJ-20(歼と殲は同じ。簡体字と繁体字の違い。)と書いてあるところが多く、
例えば米軍の戦闘機だとF-22みたいな名前がありますが、そのFみたいな感じで使われているようでした。
歼-20 百度百科
試しに百度百科の記事を見たらびっしり書き込まれてた。
開発は成都のほうで行われたように書いてある。成都はかなり内陸の方。
歼-20,空军代号“鲲鹏”,因为该机将担负我军未来对空,对海的主权维护, 北约代号为“Fire Tooth”(火焰牙)。
空軍のコードネームは“鲲鹏”。物語に出てくる生き物のようだけど、日本語訳がわからない・・。辞書を見ると、大魚と大鳥と書いてある。
1/16日コメントをいただいたので追記
“鲲鹏”は正式な愛称ではないようです。
ちなみに、“鲲鹏”とは荘子の中に出てくる言葉だと教えてもらいました。
調べてみると、荘子の中で、鲲という巨大な魚が出てきて、鲲が変身して鹏という巨大な鳥になったという話のようです。
これから“鲲鹏”という言葉は巨大な物を表すのに使われてるみたい。
“殲”は”殲撃”の略です。中国では”戦闘機”の事を”殲撃機”と読んでいます。殲とは消滅させるの意味です。”殲撃機”はどちかと言うと”制空戦闘機”に近い意味合いです。
通行人さん
情報ありがとうございます。
なるほど、殲というのは、中国のあのステルス戦闘機の固有名詞ではなくて、一般的な戦闘機の呼び名の略称なんですね。参考になります。興味が沸いたので自分でも少し調べてみようと思います。
j-20には正式な愛称がまだなく、“鲲鹏”は多分ネット上のマニア達が勝手に付けたものです。“鲲鹏”とは大きな魚と鳥の名前です。出典は「荘子」です。唯、この名前は戦闘機のネーミングは余りふさわしくないですね。J-20は戦闘機にしては大きい方ですが、“鲲鹏”ほどでもないですね。“鲲鹏”はどちかと言うと大型爆撃機にふさわしい名前です。
成都飛行機公司の伝統なら、何か”龍”を付く名前になると思います。
通行人さん
荘子に関して検索したらすぐわかりました。鲲が変身して鹏になったんですね。有名は話のようですが、恥ずかしながら知りませんでした。
戦闘機の話、かなり詳しいですね~。
とてもわかりやすく、勉強になります。軍事関連は奥が深いですね。
「鲲鹏」は今年の1月に初フライトした大型輸送機「運20」のニックネームだそうです。