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中国では8とか88という数字は財運があるらしい。

中国語の勉強を始めてから、自然と中国関係の情報にも敏感になってきました。

中国では8が縁起のいい数字だとか財運のある数字だとは何度か聞いたことがあります(香港では車の8ナンバーが凄い高額で取引されるとか)。

ただ、ネットで検索しても、八は中国では昔から縁起がよい数字だとされているとか、「財を成す」という意味の中国語の発音と似ているから8は中国では財運のある数字とされているくらいの情報しか見つけることができなかった。

そこで中国の検索サイト「百度」の「百度百科」で調べてみた。
http://zhidao.baidu.com/

このサイトは、ウィキペディアみたいな物ですが、情報がやけに充実しているんですよね。説明も簡素でわかりやすいし、中国で百度(バイドゥ)のシェアが高いのもなんとなく納得できます。

で、調べてみると
百度百科での「88」の検索結果

ちゃんと88で見つかりました。
中国人は昔から8という数字が好き。理由は8という数字の広東語の発音が財を成すという意味の「发」の発音に似ているから。これは南から北の方に伝わって行ったが、北方の一部の地方では貧しいという別の意味にもなる。(適当な意訳。正確な訳は私の中国語力じゃ無理・・・)
日本の検索エンジンで調べた結果とあまり変わらないけど、広東語の八の発音と、「发」という単語がわかったので良かった。(香港は台湾とかと同じ繁体字だから发は發、たぶん)。香港などで使われている広東語が起源だから、特に香港で8ナンバーが異常に人気だったりするのかといろいろ納得。

中国語では
8(八)という数字の中国語の発音は「bā」
財を成すという意味の「发」の発音は「fā」
発音が別に似てないと思ったら、広東語の「八」の発音が起源なんですねぇ。広東語は相当発音が違いますもんね。

他に、88はネット上では再见という意味の、英語のBYEBYEの音に似ているから、再见と同じ意味で使われるらしい。これほんとよく使われているのを見かけます。BYEBYEに似ているだけじゃなくて、88は財運があるという意味もあるから余計使われているのかなという気がしました。

食べてすぐ寝ると牛になる

「吃完就睡的话,会变成猪的」

この前中国の人と話していて、「食べてすぐ寝ると牛になるよ」と言ったら、中国だと牛じゃなくて豚になります!と言われた。最初は洒落で言ってるのかと思ったんですが、詳しく聞いてみると、中国では牛は働き者の象徴なんだそうです。だから牛じゃなくて豚というらしい。まったく同じようなことわざなのに、牛と豚という違いは文化的な背景がありそうで面白いです。電子辞書で調べたら、「吃完就睡的话,会变成猪的」と書いて意味は「食べてすぐ寝ると牛になる」と書いてありました。見方によっては凄い訳な気がしなくもないです。この「猪」は日本語の漢字を連想してイノシシと勘違いしやすいけども、イノシシじゃなくて普通の豚のことらしいです。日本語のイノシシは中国語では「野猪」。ことわざ一つからでもいろいろ勉強になりました。

「お母さん」と「お父さん」という意味の中国語について

中国語でお母さんは「妈妈」、お父さんは「爸爸」。
これって、日本語でも使うママとパパに発音が似ていると思ってたんですが、ある本を読んでいたら、赤ちゃんはまだ歯が生えていないから、歯がないと発音しにくい音は、赤ちゃんが親を呼ぶときに必要な単語には使われないみたいなことを書いてあってなるほどなぁと思いました。だから世界中で、赤ちゃんが親を呼ぶときの単語の音が似ているんだとか。なんとなく、不思議に思っていたので納得できました。

NHKの文化大革命の特集番組

昨日の夜中、テレビをつけてパソコンで作業をしていたら、NHKで中国の文化大革命の特集番組を流していました。再放送の番組でしたが、面白くてついつい見てしまいました。中国の文化大革命って名前だけは聞いたことがあるんですが(昔、中学か高校の歴史の教科書に載ってた気がする)、それがいったい何なのか全然理解できてなかったです。で、このNHKの番組を見たら、バカにもわかるように丁寧に解説してくれていたので、やっと文化大革命が何なのかだいたいわかlりました。

以前はこういう歴史ドキュメンタリー番組にはまったく興味がなかったんですが、中国語の勉強を始めて、少し中国の人とも話すようになると、自然に興味を持つようになりました。無理にいやいや勉強するんじゃなくて、自然に興味を持って学ぶ、というのは自分の理想とする形だから、こういうことを他の分野でも応用できたらいいなと思いました。

このNHKの文化大革命の特集番組は全部で4回で、10/14~17まであるそうです。たぶん全部見ると思います。

(低速度&逆ティルト撮影)中国建国60年軍事パレード動画ベスト

今回の中国建国60年周年記念パレード動画の中で一番良かった。
動画がミニチュアを写しているように見えるのは「逆ティルト」(Tilt-Shift)という撮影方法らしい。レンズをわざとずらして撮影すると、画面の上と下の部分がぼけて、奥行きがなくなって見え、ミニチュアのように脳が認識するみたい(たぶん)。

動画の説明には「timelapse and slow motion」とある。timelapseとは時間が抜け落ちる、つまりコマ送りみたいにカクカクした動画で日本語では「低速度撮影」や「微速度撮影」というらしい。逆ティルトと低速度撮影を組み合わせると、いかにもミニチュアが動いているように見える。

逆ティルトという技術と、このパレードの組み合わせは妙にマッチしていると思うんですよねぇ。
同じパレードでもこうやって見るとまた違った視点からみれて興味深かったです。