月別アーカイブ: 2009年9月

暗記

暗記する必要があるものは、朝起きてすぐと夜寝る前に30分ぐらい集中してやっています(あと細切れ時間にも)。朝起きてすぐと夜寝る前に暗記をすると効率がよくなるとはよく言われていることですけど、昔はバカにしてました。最近は素直に真似してみようというふうに心境の変化があったので、これを実行していますが、効果があるのが実感できます。毎日やっていると、自分の脳の状態を客観的に観察できるようになるのも面白い。
朝は頭に余計な情報が入ってないから、素直に情報を吸収しやすい。
夜は寝ている間情報が整理されるから、朝起きてから、昨夜暗記したことがすっきりと整理されて頭の中にあるのが把握できます。
こうやって効果を実感できると、自分にとって得だと体でわかるから無理せずに続けられるんですよね。

暗記以外の考える必要がある勉強、文章を読んで理解したり、文章を書いたりということを、それ以外のまとまった時間にやっています。

ネットを利用する

中国語の文章を作りたい場合、単語は電子辞書で調べればほとんどわかります。
ただ単語がわかった後、その単語をどう並べるか?という文法がわからないことが多いです。
そんなときは、ある程度文章を作ってみて、それを検索エンジンで検索してみます。
するとネイティブの人たちが使っている中国語の文章がたくさん出てきます。
それらを見てみると、自分が表現したかったものを的確に表している文章が見つかりことが多いです。
たくさん見て数をこなすとどれが正しい表現かなんてのもだいたいわかります。

シンプルで的確な表現を見つけた時は、それをメモしてマネさせてもらっています。

これからの勉強計画

むやみに新しいことに手を出すと重箱の隅をつつくようなことになるので
今までやってきた基礎の反復練習をして、体に染みこませることに力を入れる予定。
まだ、中国語の音を聞いて、それが直接意味として脳に浮かんだり、感情が湧いたりという段階になってない。
語学のセンスがある人を観察していると、簡単なことを飽きずに繰り返しやることが重要だとわかったので素直にマネすることにする。

基礎の反復練習:新しい情報のインプット=8:2

このくらいの割合でやっていくつもり。

繰り返し取り出す

前回の記事(インプットよりアウトプットが役に立つのか:参照)で書いた内容ですが、記憶が曖昧なのでもう一度雑誌を読み直したら微妙に内容が違った。前回の記事も少し書きなおしました。

私が興味を持った記事を簡単にまとめると

人間はもともとは生きるために必要なものを記憶する

だから直接生きるのには必要ない歴史の年号などを覚えにくいのは当然

でも必要だから覚えなければならない、どうしたらいいか?

脳に錯覚させる、つまり何度も反復して大切な情報だと錯覚させる

今までは脳は何度も同じ情報に出会うことが記憶に重要だと考えられてきた

最近出た論文で、記憶に重要なのは何度も情報に「出会う」ことではなく、その情報を何度も「引き出す」ことにあるという結論が出ていた。
その論文の内容は以下に簡単に説明してある
http://www.nikkeibp.co.jp/article/nba/20080402/152046/

要はわからないからといって何度も参考書を見たりするより、わからないままでもとにかく何度も脳から情報を引き出して出力を繰り返すことが効率よく記憶するためには重要だということだと思います。

インプットよりアウトプットが役に立つのか

http://ec.nikkeibp.co.jp/item/backno/BA1166.html
日経ビジネスアソシエ09年10月6日号を読みました。
日経アソシエとは週間ダイヤモンドとか週間東洋経済などのいわゆるビジネス雑誌などと同じコーナーにあるビジネスマン向けの雑誌です。

特集は「ビジュアルシンキング」。
面白いのはその特集ではありません。
その中のインタビュー記事で脳科学者の池谷裕二さんの話が面白かった。
ビジュアルシンキングは脳との相性がいいというタイトルですが、その話から少しはずれて最近出た論文の話が興味深い。今までは人間の記憶について、対象となる情報に繰り返し出会う回数が大切だと考えられていたけど、その論文によると、繰り返し情報を引き出すことが重要だという結論が出た(私の意訳)というもの。この論文は今までの常識と違ったのでショッキングだったそうです。

例えば、ある単語を覚えたい場合には、何度も単語帳を繰り返し見るより、一回見てそれを単語帳に何度も書いたり、何度も声に出して発音した方が良いということだと思います。文法も一度参考書を見たら、何度も繰り返し使ってみる。全然覚えられないと悩みながら何度も本を見る暇があったらどんどん書いたり話したりしてみる。これは私の実感としても正しいと思います。何かわからないことや覚えられないことがあると、悶々として、悩んでしまい、内にこもると言いましょうか、自然とアウトプットをどんどんしなくなるんですよね、私の場合。だからポイントはわからなくてもいいから、とにかくどんどん使ってみるという点にありそうです。語学の上達が速い人はこういうことを無意識にやってる気がします。だからといってインプットがいらないわけじゃなくて、インプットが基本で、語学の場合で言えば本を読んだり、話を聞いたり、が大切なのは当然ですが。

よくその国で生活するようになれば、自然とその国の言葉を話せるようになるといいます。ここでポイントになるのは実際に生活すること以外に、アウトプットの機会が増えることにもあるんじゃないかと、日経アソシエの記事を読んで思いました。現地で生活していたら、単語の意味や文法がわかっていなくても嫌でも繰り返しアウトプットする機会が多いですから。だとすると日本国内で、外国語を学習するときに意識して、アウトプットの機会を増やせば語学の学習効率はあがる気がしています。