本屋の語学コーナーにて思う

私は本を読むのが好きなので週に一回は大型書店に行きます。
大型書店に行ったときは毎回語学コーナーも覗きます。
基本的に語学コーナーって人が少ないんですが、英語以外のコーナーはさらに人が少ないです。
中国語コーナーで他のお客に会うことはあまりありません。たまに見かけるのはスーツを着たビジネスマンが多い気はします。
ただ中国語コーナーの向かい側にある韓国語コーナーにはちょくちょくお客さんが来ていることに気づきました。私がいろいろ参考書などを物色していると、韓国語コーナーには入れ替わりポツポツ人が来ている。しかも客層が明らかに若い女性に偏ってる。韓国に旅行に行く女性が多いだとか、韓国の俳優とかドラマが人気だとかは耳にして知っていましたが、実際に自分の目でそれを確認すると脳に入ってくる情報の質が全然違うなとわかりました。ほんとうにそこで人が動いてお金が回ってるんだなと頭じゃなくて体でわかった、という感じです。

語学が上手い人

先日、日本語が非常に上手い中国人と話す機会があったんですが、あまりの上手さに驚きました。
ちょっと話すだけなら日本人と区別がつかないくらいです。勉強したのは3年間くらいだと言っていました。
3年勉強してもまともに話せない人もいるのに、語学には素質が大きく関係していると肌感覚でわかりました。
その人を観察していて気づいたのは、まず頭の良さはおいといて、独り言をよく言うのに気づきました。日本語で独り言がつらつら出てきて、さらにその独り言の言い方もいかにも日本人が使いそうな言葉使いなんです。日本語の微妙なニュアンスも理解でき、表現することもできていました。きっと相当観察力が鋭いんでしょう。他人から何かを効率よく学ぶときの一番よい方法は、その相手になりきる、つまり物まねをすることだと聞いたことがあります。その人を見ていて真似をすることの大切さを実感しました。

あとは、わからない単語があればすぐにその場で聞いてくるし、自分でもよく調べてる。当然ながら単語力も高い。日常会話をする文には単語力はそんなにいりませんが、ちょっと深い話をするとその人の語学力がどのくらいかわかるんですよね。それから何でも言葉にして表現することに気づきました。目に入ったものをすぐ言葉にして表現する、五感で感じたことを言葉にして表現するってことはつまり、その言葉で考えてるということなんですよねぇ。この段階までいけばぐんぐん力が伸びていくだろうと容易に想像できます。

その人にどういう勉強をしているのか聞いてみると、たしかに勉強はたくさんしているけど、苦労して学んでいるという印象はまったく受けませんでした。例えるなら、東大にあっさり合格するような秀才タイプ。きっと勉強の仕方が目的合理的で効率がいいんでしょう。難関試験などにあっさり合格する人ほど、使う参考書が少なくて、勉強時間も短いらしいですが、最近それが本当だと実感することが多いです。そういう効率よくできる人には素直に学ぶべきことがたくさんあるなぁとも感じています。

中国で人気の淘宝網(Taobao、タオバオ)という通販サイト

中国の人から淘宝網という通販サイトを教えてもらいました。
その人が言うには中国では一番人気がある有名なサイトで自分も時々使っているとのことでした。
中国語だと淘宝网 (日本語だと淘宝網、英語だとTaobao、無理やりカタカナで表すとタオバオワン)ピンインはtáo bǎo wǎng

http://www.taobao.com/

このサイトは前から知っていたんですが、海の宝で海宝と書くと思い込んでました。全然違いますね。
淘 táo は手探りで物を取り出す
宝 bǎo は宝
网 wǎng はネット
なので淘宝网で宝を探すサイトって感じでしょうか。

淘宝网(www.taobao.com)的使命是“没有淘不到的宝贝,没有卖不出的宝贝”。

会社説明のところを見ると上記の説明があります。私の怪しい中国語力で訳すると
「淘宝網の使命は、手に取れない宝物はないようにすること、売れない宝物はないようにすること」
売れない宝物はないと書いているのはこのサイトは拍卖pāimài、つまりオークションをしているからだと思います。
私はこのサイトは日本のヤフーオークションみたいなオークションサイトだと思っていたんですが中身を見るとオークションは一部で普通の通販がメインみたいです。

http://www.taobao.com/about/

淘宝網の会社説明見ると写真が載っています。真ん中に写っている人に見覚えがあると思ったらアリババの創設者の人(马云)ですね。調べたら淘宝網はアリババ(阿里巴巴集団 Alibaba Group)が設立したサイトでした。

いろいろ見てると日本のユニクロのサイトもありました。

http://uniqlo.mall.taobao.com/

値段見てると日本とそこまで変わらないです。
各商品のところを見ると商品のクチコミ情報があって面白いです。これは日本にはない機能ですね。

タオバオとか中国国内のネット通販事情のことを知りたくて以下の2冊を読みました。入門書としてさくっと読むと面白かったです。

50万円でインターネットから中国3億人富裕層と商売する方法
これは中国最大の検索エンジン百度(バイドゥ)の日本法人の人が書いた本。百度の宣伝も入ってますけど、中国の通販事情とか雰囲気をざっくり知るにはいいと思いました。

中国巨大ECサイト タオバオの正体 (ワニブックスPLUS新書)
こちらはタオバオのことを詳しく説明してある本。成功事例とかよりも、タオバオの買い物の仕組みとかを説明してある部分が面白い。私は中国人の友達から聞いて知っていましたが、日本のネット通販とはだいぶん買い物の仕方が違うので興味深いです。特にお客さんとお店の人がチャットで交渉なんてのは面白い仕組みです。

中国のgoogle(グーグル)谷歌

中国にもgoogleがあります。

http://www.google.cn/

中国のグーグルはgoogle 谷歌という名前です。
谷歌のピンインはgǔgēなので中国の外来語に多い音訳のようです。
中国のニュースサイトを見ていると中国谷歌と書かれているのを見かけます。

Google谷歌拼音输入法

ちなみに私はパソコンでのピンイン入力に上のgoogle谷歌のソフトを使っています。

中国版amazonを見てみた。

中国にも通販サイトのamazonがあります。

http://www.amazon.cn/

中国語版アマゾンの名前は、卓越亚马逊(Joyo Amazon、卓越亞馬遜)。
卓越zhuó yuè は”ずば抜けて優れている”の意味。
亚马逊yà mǎ xùn はピンインからみて英語のamazonの音訳だと思います。日本と同じですね。
日本のアマゾンとサイトの作りが同じだから、知らない単語を見てもなんとなく想像できます。あと画像があるからさらに想像でわかりやすい。
日本で売られている商品と全く同じものがたくさん売られているので、その商品説明を見るのは勉強になります。
生活に役に立つ単語が自然と頭に入ってきます。

中国のアマゾンにも日本のアマゾンと同じようにカスタマーレビューがあります。カスタマーレビューに投稿されている内容を見るのは楽しい。生活に密着した、生の情報だから頭に吸収されやすいんでしょうね。