中国の映画館の料金

中国の人と話していて映画の話になったんですが、中国の映画館のチケット料金って意外に高いんですね。

大人料金が60元。(900円くらい)
大学生とかの学生料金が半額の30元。(450円くらい)らしいです。

中国国内で料金が均一なのかはわかりませんが、今の日本の映画館の料金が大人1,800円、大学生1,500円なので、中国の平均年収とかから考えると高く感じます。そもそも中国では海賊版(盗版 dàobǎn)のDVDが激安なのでこんなに高くて見る人いるのか?と思っちゃいます。みんなが海賊版を見るわけじゃないし、日本でも映画を見るだけじゃなくて映画館の雰囲気を楽しむために行く人がいるので、同じように中国でも映画館に足を運ぶ人の需要はある程度あるってことでしょうか。

中国の海賊版DVDやマンガ本の「盗版」は安いが、漫画の海賊版は結構高い

盗版 dàobǎn

この中国語「盗版」はいわゆる「海賊版」、「違法コピー商品」のこと、日本語で発音を表すと「ダオバン」という感じ。英語だと「pirated edition」たぶん。  
中国では海賊版が多く出回っていると聞くけど、この前中国に住んでいる現地の人と話す機会があったのでいろいろ聞いてみた。
アメリカのハリウッドの映画とか日本のアニメのDVDの盗版(海賊版、違法コピー)の物は5元(5人民元、5RMB、日本円で約75円くらい)くらいで売っているらしい。はっきりいってここまで安いとは想像してなかった、安すぎる。きっと偽者にもいろんな相場があるんだろうけど(ネットで検索したら中国で海賊版を1枚1,000円~で買ったと書いてる人もいた)地元に住んでいる中国人から聞いたので、地元の人が買う相場はこのあたりなんでしょうか・・・。

ちょっと意外で驚いたのが日本の漫画本の「盗版」。DVDの「盗版」が5元くらいなのに日本のマンガの「盗版」は10元~20元(150~300円)するとのこと。DVDの「盗版」と比べると日本国内での価格との差から見て凄く割高に感じてしまう・・・。話をした中国人が言うには、正規版の半額くらいだけど、それでも正規版1冊分で2~3冊買える~、とのこと。あとアニメや漫画は作品によっては海賊版しかないものもあるらしい。これは正規で中国語に翻訳されないから勝手に翻訳されて流通しているってことだろうか。

この価格設定は中身のコンテンツの価値じゃなくてコンテンツを入れる入れ物、DVDなら中の映画やアニメじゃなくてDVDディスク、漫画なら描かれている漫画じゃなくて、漫画を印刷する紙とインクの材料費で決まっているということなんでしょうか。DVDはパソコンがあれば誰でも量産できるけど、漫画だと印刷機、もしくはコピー機などが必要なので設備投資の額の違いもあるんでしょうか。僕にはどうなっているのかわかりませんが、この漫画の違法コピーが意外に高いというのはちょっとした発見でした。

1から始める中国語

キャノンの電子辞書wordtank V923に収録されていた中国語会話パーフェクトブック重要キーワード表現23というのを繰り返しやってだいたい暗記した。超初心者向けに中国語でよく使うキーワードを集めてあるので最初にこれをやって良かったと思う。例文も一緒に暗記した。
内容は以下

我wǒ(私)
是shì(~である)
不bù(~ではない)
吗ma(~ですか?)
的de(~の)
很hěn(とても、意味の無い很)
有yǒu(ある、いる)
在zài(~にいる)
什么shénme(何)
怎么zěnme(どのように、なぜ)
几,多少jǐ duōshao(いくつ、それほど)
过guo(~したことがある)
了le(あることが終わった、あることがそうなってしまった)
着zhe(~している)
在zài(~している)
会huì(できる)
能néng(できる)
得de(~するのが~だ)
完wán(~し終わる)
来lái(~来る)好hǎo(ちゃんと~する)
得de(~できる)去qù(行く)
把bǎ(~を)
是~的shì de(是~的構文)

これに色んな単語を組み合わせたら結構なバリエーションができる。電子辞書に内臓されている物だったので音声を聞きながら、わからない単語はジャンプ検索しながら覚えたので楽しく勉強できました。

だらしない大人の中国語勉強法

本屋に行くと勉強法に関する本があふれています。なぜあんなに勉強法に関する本が多いかというと「ダイエットと同じく勉強というものがめったなことでは上手く行かないからでしょう」と誰かが言っていました。起訴休職外務事務官で作家の佐藤優さんがインテリジェンス人生相談(この本はかなり面白かったです)で記憶力について「一番大切なのはノウハウではなく、その対象を本当に必要としているかどうか」というようなことを言っていました。結局は身もふたもないけどこれが真実な気がします。

ただ、最近中国語の勉強をしていてひとつ気づいたことがあります。生きるか死ぬかを左右するほど必要ではないけども興味がある対象の勉強について(私の場合は中国語)役に立つんじゃないかと思います。それはいきなり基礎から完璧にやろうとしないことが大切じゃないか?ってことです。昔買ってずっと放置したままになっている英語の参考書を見てなぜ手をつけなかったんだろうとふと思ったんですね。英語の勉強に関しては参考書を使った勉強は続きませんでしたが、海外のサイトを辞書ソフトを使いながら見るということはずっと勉強という意識もないまま続けています。参考書を使って勉強するのと、海外の興味あるサイトを辞書を使って読むことの一番の違いは何かいうと、好奇心の優先順位の違いじゃないかと思います。

参考書を使って勉強しようとすると基礎を1から完璧にやろうとして、最初にその分野に持った好奇心をひとまず横に置いて、興味がないこともしないといけません。でも海外の興味のあるサイトを辞書で調べながら見るというのは好奇心に直結していて、かつ必要としているものを吸収しているという実感があるから脳が感じる気持ちよさが全然違うんですよね。

参考書にしても興味があるところだけをピンポイントでそのつど利用すればいいのになぜか1から完璧にやらなきゃという思い込みが自分の中にあります。おそらく子供の頃の学校の勉強の習慣からきていると思います。子供の頃は意味が無いことの丸暗記もしやすいので、基礎を1から勉強する方法はきっと有効なんでしょう。でも大人になると無邪気でなくなり、1から勉強するのはしんどい。なのに大人が無理に子供に適した勉強方法をやろうとするから勉強が続かないのでは?という気がしています。

これらのことに気づいたことは自分の勉強方を見直すきっかけになりました。まず興味を持ったこと、好奇心を大切にして好きなことから勉強する。よって1から基礎を無理に勉強しない。しかし独りよがりになったら駄目なのでその分野の全体像は知っておく。いきなり完璧を目指そうとするとモチベーションが続きにくいのでまずは8割を目指す。これらを意識しながら今は他の勉強もしています。(野口 悠紀雄 「超」勉強法を読むと同じようなことが書いてあって共感する部分が多かったです。)

今の中国語の勉強では最初から興味があることだけをツマミ食いみたいにして勉強していました。でも興味があることから勉強すると必要なことも芋づる式にどんどん覚えていくので気づかないうちに結構な範囲の勉強をしていることに気づきます。意識しないで上で書いたことを実戦していたんですよね。変に力まずリラックスして勉強しはじめたのが良かったのかもしれません。

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中国語の勉強には日本語をきちんと話せること、中国語を読むことが大切だと気づく

中国語の勉強を始めて3ヶ月ほどになります。
最近気づいたことが2つあります。1つはある程度の中国語を身につけるには母国語である日本語をきちんと話せることが大切だということ。もう一つは外国語の勉強は話すことより、読むことの方が大切だということ。どちらもよく言われていることですが、少し勉強したことで実感しています。

母国語が大切なことについて
中国語で何かを伝えようとするときに、その内容を論理的に組み立てて伝えないといけません。その時に普段使っている日本語できちんと話せる訓練ができていないと中国語でも言いたいことを言えないと気づきました。私は日本語が母語ですから基礎となる日本語できちんと話せないと、それを応用して中国語で論理的に話せることができません。母国語が大切とはよく言われていることですが実際に中国語の勉強を始めて中国人と会話する経験をするまで全然実感がありませんでした。日本語なんて意識しないで使っていたので、どうやったら上手く相手に伝わるか?なんてことを真剣に考えてこなかったんだと思います。

外国語の勉強は読む>聴く>書く>話すの順で重要
中国語を勉強し始めたときは早く中国語で話せるようになりたいと思っていました。今もそれは変わっていませんが、佐藤優氏をはじめ、外国語を実務で使っていた人が著書などで外国語の勉強は読む>聴く>書く>話すの順で大切といっているのを読んだときも全然ピンとこなかった。むしろ学校での英語の勉強の経験から読み書きより話すことが大切だと思い込んでいました。

中国語の勉強を始めて中国人と会話をしてみると、ある程度の日常会話なら使う単語もフレーズも限られているので、適当にやってるうちになんとかなってしまうんですね。しかしもっと深い話をしようとすると全然歯が立たない。そのとき自分に足りない能力に気づきました。まず圧倒的に単語力と基本的な文法力がたりない。それまで英語も含めて外国語で話すことにコンプレックスを持っていました。でも実際に外国人と会話してみるとコンプレックスはなくなりました。外国人で外国語の勉強をしているんだから下手なのは当たり前です。会話で一番の壁になるのはこのコンプレックスのような気がします。私の場合は運よく外国人と直接話す機会に恵まれたから、目をつぶって壁にぶつかったらスッーと壁を通り抜けていた感じです。

会話コンプレックスが無くなって気づいたこと
会話コンプレックスが無くなって気づいたのは、外国語を読むことや聴くことの大切さです。インプットしていないものはアウトプットできません。無いものを出そうとするとめちゃくちゃな言葉をでっちあげてしまいます。暗記という言葉を使うのは嫌いですが、やはり大事なのは単語やフレーズを覚えることだという気がしています。意味がないことを丸暗記したり、いやいやながらやると暗記が嫌いになりますが、興味があることを調べたり、必要に迫られてやると嫌とかいう気持ちは生まれてきません。そして会話コンプレックスがなくなって、このインプットをやっていると、読んだものを会話で使うことの間にある壁はそれほど厚くないことに気づきました。脳内にあるインプットとアウトプットの通路は一度使うと流れが良くなるようです。

結局何がいいたいかというと、話すことが大切じゃないということではなくて、要はバランスの問題なんだと思います。話すことでアウトプットすると自分に足りない物に気づきやすくなります。またインプットをしやすくなります。そういう意味では早めに話す経験をしておいて良かったと思います。